ツキナミーズのテーマ

淡々と綴り記す 日々の衣・食・住にまつわるあれやこれや

柑橘の美味しい季節&クウネルと伊丹十三の"マイクルのキャベツ"

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日曜日。
いつものように歩いて食材店に行くと、果物売り場に見慣れないオレンジが出ていました。

あまり季節感を感じることのないこの土地ですが、果物売り場には、冷涼な北部や中部高原地方や外国からやってきた、この時期ならではの果物が並びます。

年中マンゴー、パイナップル、バナナでは飽きてしまうので、この頃はフランスやUSA産のリンゴばかり食べていました。

今日買ったこのオレンジは、ベトナム北部Nghe An省産のCam Vinh Ky Yenという種類。見た目も味も清見オレンジに少し似ているような。酸味は少なくジューシーで甘い。
他にも、温州みかんをもっと小さくしたようなみかんも出てきたし、柑橘類が充実してくると、そろそろ年末が近いなあと感じます。


休日にぼぉーっと眺めるのにちょうど良い、クウネルの2006年vol.17「パリのすみっこ案内」特集号をパラパラ見ていたら、誰かの一ヶ月分の食事を記録した「ただいま食事中」のコーナーで、伊丹十三の『女たちよ!』に載っている「マイクルのキャベツ」というのが出てきて、そう言えばとなりのひとがこの本持ってたわと見てみると、伊丹十三がマイクルという中国人に習ったシンプルな中華風キャベツ炒めのことだと。
ラードを温め塩をふり、刻んだニンニクを入れて、キャベツを炒め、黒胡椒をたっぷり挽き、少量の砂糖と水を入れて蒸す。とても簡単な料理。

ならばさっそくキャベツを調達へ!と出掛けたものの、生憎ちょうど良いのがなく、代わりにコールラビを買ってきて薄切りにし、ラードは米油に変えて作ったけれど、なるほどシンプルでとても美味しい。

伊丹十三はお酒のあてに作ったらしいけど、うちでは今夜の立派な副菜になりました。